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サマンサ会長小野英輔の語録集です。



【会長プロフィール】 小野 英輔
昭和15年生まれ。立命館大学理工学部卒。昭和63年、サマンサジャパンの代表取締役社長に。成功に裏付けされた独自の経営改革で注目を集め、さまざまな企業セミナーからの講演依頼が後をたたない。多忙ながら本社に出社したときには、自らトイレ清掃に励む。平成18年7月より会長(CEO)就任。

vol.4 しつけと親孝行によるサマンサ流人づくり
なんのために会社を経営しているかということについてですが、

私はこういうふうにお話しておます。

家庭は自立するまで、学校は二十歳前後までですが、企業は定年まで四十年もある。

私は皆さんの人生四十年を預かりますよ、そして絶対成功人生を歩ませますよと。


そのためには、よそで働くより絶対経済的に豊かにする。そして絶対に世の中に必要とされる会社にする。

もうひとつは、絶対に社員さんを人から誉められる日本人に育てる。そうすればみんなが幸せになれると思うんですね。

しかし、経済的に豊かにするといっても、私たちは見積りを出して、相手が了承した数と値段でやる商売です。受注産業です。

自分たちで自由に単価を決めることはできません。その中で、わが社の単価を通すにはどうすればいいか。それはブランド化するしかないんですよ。


例えば、私のネクタイ。これなんか、デザインがいいから売れるんじゃないですよ。このブランドの売場に行って、ここなら安心と思ってその中から一本選んで買っている。

私たちの売り物は、お掃除そのものと、サービスという売り物を付加したものを売っているのです。

そのサービスを行うのは人。だから「人づくり」が重要になってくるんですね。


人づくりの具体策は、「4S」と「しつけ」です。

前に述べましたとおり、清掃というのは繁栄するために一番最初にやらなければならないこと。

それなら人目を忍んで陰に隠れてやるよりも、人前に出て堂々とやろうじゃないかと。

人前に出て、それをブランド化するためには、お取引先やお客さまに「はっ」とさせるものがなければならない。

だから挨拶、服装、笑顔、言葉遣いなどの礼儀が大事だと思いました。うちはパートさんたちに化粧の仕方から教えていますからね。

でも、徹底してできるまでには、時間がかかりました。

以前MKタクシーの青木定雄さんに社員教育のことでご相談したとき、「簡単だよ、十年やってごらん」と教わりましたが、本当に十年近くかかりました。

東日本ハウスの中村功会長は「社員教育は自分との戦いだ」とおっしゃってました。

私は社員教育の基本はこの中村会長に教わったんですよ。社員教育とはまず礼儀と親孝行だと。


当社は、十二月を「親孝行月間」に決めてから五年になりますが、この小冊子を見てください。(写真下)

社員やパートさんたちが、どんな親孝行をしたか、レポートで提出してくれるんです。

私も毎年、五月から六月にかけて、年間計画を伝えに各事業所を回っていますが、社長研修というテーマでレポートを上げてくる。

全部で千九百名近くいるから目を通すのが大変なんですが、それを読んでいると「ああ、こういう人たちとなら一緒にいい会社をつくっていけるな」と思いますね。


2006.10.02(Mon.)

vol.3 誇りをもって本業と向き合う
うちの会社はもともと、私の父が創業した会社なんです。

株主で役員をしていた関係で、うちの父が大借金を抱え、倒産寸前だったこの会社を引き継いだんです。

私は大学卒業後、大阪で就職していたんですが、帰ってきて会社を手伝えと言われ、昭和42年に帰郷しました。

それは、今から30年以上前のこと。
清掃業は世間から一段低く見られていたので、それを本業とすることには抵抗を感じました。

「脱清掃業」を目指し、いろいろな事業に挑戦した時期もありました。
いわゆるニュービジネスへの挑戦です。でも、ことごとくだめでした。
失敗を繰り返す中である時、ニュー ビジネスとは何ぞやと考えたんです。

世の中で初めてのものをつくって売り出すことだけではなく、これまでやってきた業態を変える、あるいは売り方を変えることもニュービジネスになるのではないか。

うちで言えば、清掃のシステムを新しい形で提供できれば、それはニュービジネスになるのではないかと思いました。

私にとっては清掃業は家業であり、本業。
自分の本業に誇りを持てなくて、どうして幸せな人生を歩めるだろうか。 それに気づいたのです。

そこで、何のために清掃をするのか、と自分の生業をもう一度定義し直してみました。

清掃とは、汚れたものをきれいにすること。
確かにそれに違いないが、ただそれだけなのだろうか。

それだけなら“安くて早い”業者が一番いいはずです。

でもそうじゃない、と確信を持たせてくれたのがゴムメーカー・日本ゼオン徳山工場でした。

今から約20年前、そこの業績がすさまじく伸びて随分話題になったことがあります。
そこで、工場長の話を聞きに行ったら「5S」を徹底的にやったというのです。

「5S」とは「整理・整頓・清潔・清掃・躾」です。
その「5S」を徹底したら、皆のモラルも上がって、売上が上がり、その結果利益も上がったということでした。

それを聞いて、「ああ!そうか。」と思いました。

清掃とは、単に汚れたものをきれいにするだけではない。
会社を繁栄させるために、まず一番最初にやらなければならないことではないか、と思いました。

それから「清掃業は繁栄手助け業」

当社の企業理念を「お客さまに繁栄と幸福を提供する」

と定義して、

昭和63年に社長に就任して以来、私の経営理念と合わせて、繰り返し繰り返し、従業員の皆さんにお話ししています。

2006.02.04(Sat.)

vol.2 その1:明るく爽やかに「魅せる」清掃
当社は現在総合ビルメンテナンスを主な事業として営んでいますが、もともとはビルの清掃業からスタートしました。

そのお掃除のパートさんたちを、ドラマのチャーミングな女性にちなんで「サマンサクラブ」となづけたんですね。

ところが、これが独り歩きして、本当は「建物保全株式会社」なのに、いつの間にか「サマンサさん」と呼ばれるようになりました。

それで、平成8年に思い切って「サマンサジャパン」にしたんです。いいネーミングでしょう。

かつてビルの清掃業というと、賃金も安く、つらく汚い仕事の代名詞でした。

五、六十代の女性たちがなるべくお客様のじゃまにならないよう、ひっそりとやる仕事、あるいは営業時間終了後に隠れてやる仕事。そんな印象でしたが、当社はあえて「魅せる清掃」に徹してきました。

現在うちのパートさんたちは平均年齢が三十代前半、華やかで愛らしいコスチュームに身を包み、明るく爽やかに、皆さんの前で清掃します。

水を使うとビルの従業員さんやお客様が滑る心配がありましたが、当社が開発に協力した樹脂ワックスを用いるドライ工法は、水を使わないから安全です。

また、列車やUFO型の清掃ロボットもあるのですが、それがまたお客様を楽しませたようです。


我々にはサービスをする相手が二つあると思ってます。

ひとつはお取引先、もうひとつはそこを利用されるお客様です。

例えば、量販店なら、開店時にうちのパートさんが全員で玄関にならんで「いらっしゃいませ」と挨拶する。

夕方になれば、食品売り場のレジ付近が混雑しますから、袋詰めのお手伝いや駐車場まで買物袋を運んで差し上げたりもする。

病院では業務の合間に、患者さんに元気を差し上げたり、介護のお手伝いなどをしているんです。

だから退院した患者さんから、うちに手紙が来るんですよ。

お医者さんも看護婦さんも親切だったけど、一番よくしてくれたのは御社のスタッフです、お礼を言っておいてくださいと。

お客様が喜んでくだされば、お取引先も喜んでくださる。

そうすれば「サマンサさんじゃなければダメだ」と言っていただけるようになる。

皆さんとそういう喜びのサイクルをつくっていきたいのです。


vol.1 日本経営合理化協会 2005年夏季 第110回 経営者セミナー
2005年7月20日に開催された

「不可能を可能にした創業者のパネルディスカッション」にて

パネラーとして講演した内容をもとに、小野の発言を紹介していきます。

2005.09.24(Sat.)


2005年
10月 その1:明るく爽やかに「魅せる」清掃
9月 日本経営合理化協会 2005年夏季 第110回 経営者セミナー
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